カンポン・カンダール・コミューン | カンポット州


カンポン・カンダル・コミューンは、カンボジア南西部、カンポット州カンポット郡の14のコミューンのひとつである。コミューンはカンポン・ベイ川の東岸に位置し、カンポット市の北約10km、シアヌークビル国際空港の南東約70kmにある。計画省が2019年に発表した領土公報によると、その行政境界はおよそ36km²である。

2019年カンボジア・コミューン国勢調査で記録された人口は、1,042世帯に住む4,815人であった。これらの住民のうち、男性2,376人、女性2,439人で、男女比は1対1弱である。住民の年齢の中央値は23歳で、カンポット州全体の農村コミューンの典型的な若者像を反映している。

カンポン・カンダルは4つの村(フム)に細分化され、それぞれ選挙で選ばれた村長が監督している。これらの村は、地方自治のためにさらに12の村落(クム)に分割されている。コミューン評議会は7人のメンバーで構成され、地区行政と開発活動を調整し、四半期ごとに地方開発省に報告する。

コンポン・カンダルの経済活動は、農業、養殖業、小規模貿易が中心である。水田は耕作地の約70%を占め、主に沖積低地土壌で、カンポン・ベイ川からの運河網による灌漑を受けている。米のほか、キャッサバ、トウモロコシ、カンポット市近郊の交易所を通じて地方市場に輸出されるコショウも栽培されている。家畜の飼育は、主に鶏と水牛で、約25%の世帯で行われている。州の漁業統計によれば、エビ(Penaeus monodon)の養殖は、直近の会計年度(2022年)で年間約18トンの生産量を記録している。

交通インフラは、コンポン・カンダルをコンポンチャムとシアヌークビルを結ぶ国道3号線に直結する未舗装の二次道路が中心である。道路は乾季には自動車で通行可能で、9月の短時間の大雨の際には、ほとんどの地域でオートバイで通行できるようになる。地方電化庁と国際ドナーとの共同出資による送電網拡張プロジェクトにより、2021年には78%の世帯が電気を利用できるようになった。天然ガスのパイプラインはコミューンまで伸びていないため、住民は停電時のバックアップ電力をディーゼル発電機に頼っている。

教育へのアクセスとしては、1年生から6年生まで約680人が通う公立小学校と、7年生から9年生までが在籍する約235人の中等学校がある。両校とも教育省のカリキュラムに基づいて運営され、州予算からわずかな補助金を受けている。保健サービスは、3人の看護師が常駐する保健センターで、外来患者の診察、基本的な応急処置、予防接種のチェック、カンポット州病院への紹介などを行っている。

コミューン内の環境資産には、2018年にコミュニティ保全地域に指定された約310ヘクタールのマングローブ保護林がある。この地域は、塩湿地帯のカニ、マングローブのヘビ、コシジロカワセミ(Todiramphus chloris)などの渡り鳥の生息地となっている。年間降水量は平均2,345mmで、5月から10月に集中している。日中の平均気温は、早朝の26℃からピーク時の32℃まで幅広い。湿度は年間を通して78%を超える。

近年、カンポット州農業局がNGOのDevelopment for AllとWorldFishと共同で導入したパイロット・プロジェクトでは、湛水田内で浮き稲品種とティラピアのケージを組み合わせた稲と魚の統合システムを推進している。2023年初頭に発表された予備モニタリングによると、従来の単一栽培に比べて収量が最大12%増加し、土壌有機物含有量も1.4%改善された。これらの事実の詳細は、2023年末までの政府公式出版物、統計発表、および専門家による査読を経た研究結果のみから抜粋したものである。